「町内の人」
画:長谷川 登
コメント:以前東京へ行ったとき、フェルメール展が開催されていましたので入ってみました。むろん美術展の最大の目玉はフェルメールの描いた作品なのですが、個人的には、一緒に展示してあったアドリアーン・ブラウエルの「苦い飲み物」とタイトルされている作品に心をひかれました。農夫らしい男が苦い飲み物を口にしたところの人物画です。まさに飲んでしまったという表情がおもしろく、帰りには絵はがきを買ってしまいました。
 さて本人に似た人物画を描くことは難しく、その人物の気持ちや感情を表現することは更に難しく思います。
 今回、町内のとある方を描きました。いつも穏やかな方で、その人となりを描く様に心がけましたが、それを表現するにはまだまだの様です。(平成23年5月会報表紙より)
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